わたくし、すっかりお能鑑賞にハマりそうで。。。
といってもそんなに機会がたくさんある訳ではないのですが、しっかりと予習をしていけばうんと楽しめることを知りハマりつつあります。

先日は、前職のボスのお供で、というかわたしが強引に「連れてって欲しい!」とお願いしたのですが、和歌山の御坊までお能鑑賞へ行って参りました。

演目は二つあって、その一つが「道成寺」
歌舞伎でも演じられるので、聞いたことはある。。。くらいの知識でした。恥ずかしながら💦
そして、御坊に道成寺があるというのも知らず(〃ω〃)
開演前に道成寺を訪れ、お参りもさせていただきました。

ここまで書いて、、、今回のブログめっちゃ長くなりそう。たぶん。
でも分けるほどでもないだろうから一気に書いちゃおう。

お参りを終え、素敵なランチをいただき御坊市民会館へ。
オーガナイズしてくださった方のお手配が素晴らしく、厚かましくもとっても良い席で見せていただくことができました🙏

「道成寺」のあらすじご存知ない方は、、、書くと大変なのでコチラ「道成寺」をお読みください。

悲恋の物語です。
細かいストーリーは端折りますよ♪
お話が進んでいって、クライマックスのシーンです。
鐘の中に身を隠した女(シテ)。鐘が釣り上げられる時には毒蛇の化身に姿を変えています。
寺の僧と女の、祈りと執念の戦いになります。
最後は、祈りのパワーに力尽きた女は、日高川へと身を投げる。。。

というラストシーン。
この演目の見どころの一つでもあるのですが、女の面をつけているシテが鐘の中へ入り、毒蛇へと変わるため、面・装束の付け替えを1人で鐘の中で行います。

鐘が釣り上げられると、女が毒蛇へと姿を変えている。
いわゆる般若の面をつけている訳です。
そして、それを恐れた僧が祈りの力で追い払おうとするのですが。。。
なんかわたしとっても悲しくって。
鐘が上がった瞬間悲しかったんです。
女は、毒蛇になんかなりたくなかった。自分の感情のやりどころをどうしていいかわからなくって、姿を変えてしまうほどの悲しみや、怒りを感じたのだと思う。
もし、、、はお話にはナンセンスかもだけど、もし誰か1人でも
「辛かったよね。悲しいよね。そのきもちわかるよ」って声かける人が1人でもいたなら、こんなことにならなかったんじゃないかと。

そんなことを感じながら気がついたら物語に没頭していました。
わかりやすいセリフがあるわけでも、派手な演出があるわけでもなくシンプルな運びなのに、ここまで感じられたのは予習のおかげ♡
大阪へ帰る電車の中ではボスのより詳細な解説を聞きながら、改めて物語に浸ったのでした。。。

道成寺 晴れててきもちよかったー。

文字だけの説明だとちょっとわかりにくかもですね。
写真があるとわかりやすいんだけどなー。
「道成寺」「鐘」で調べると、そのシーンの画像や映像がたくさん出てきますので興味のある方はぜひ調べて見てください。

そして、お能にご興味あればお声をかけてください^^
一緒にお能鑑賞いたしましょう✨